犬の胆泥症 胆石症
【概要】
胆泥症とは、胆嚢内に胆汁が滞り、泥状の胆泥がたまる病気です。胆石症は、胆泥が固まり、胆石が形成される状態を指します。どちらも胆汁の流れを妨げ、炎症や感染を引き起こす可能性があります。特に中高齢の犬に多く見られる病気で、小型犬での発症が比較的多いとされています。症状としては、閉塞したり、炎症や感染を伴わない限り出ることはほとんどありません。
【診断】
診断としては、レントゲン検査や超音波検査などの画像検査にて、胆泥や胆石を確認することで行います。また、炎症や閉塞している状況では血液検査でALTやALP、ビリルビンなど肝臓の数値の上昇が確認できることもあります。体質的に高脂血症を持っている場合は、胆泥が溜まりやすいこともあります。
【治療】
基本的に無症状では、治療を行う必要はありません。閉塞や感染・炎症を伴う場合には、抗菌薬の使用や、胆嚢疾患に伴う嘔吐や食欲不振がある場合には点滴や制吐剤などを組み合わせて治療を行います。閉塞が重度であったり、内科治療に反応しない場合は手術が必要になるケースもあります。
【当院における取り組み】
当院では、胆泥症や胆石症を確認した際に現在の状況を把握したうえで、必要な治療について提案します。胆泥症があるからと言って、どの症例でもお薬が必要なわけではありませんので、飼い主様と相談しながら薬の必要性についてご提案させていただきます。
【通院・入院の予測】
基本的には治療が必要ありませんが、閉塞や感染・炎症を伴い食欲不振や嘔吐などの症状を併発している場合には、通院や入院治療を行うことがあります。通院治療の場合は、およそ1~3日程度、入院治療の場合は2~7日程度かかることがあります。また、手術を伴う場合は7~10日程度入院が必要になります。
【費用の予測】
通院治療の場合は1日あたり5000~8000円程度、入院治療の場合は1日あたり12000~20000円程度かかります。また、手術が必要な場合は20~30万程度かかることもあります。なお、この費用は一般的な場合の予測であり、動物の状態により異なる可能性があります。費用に関しては、診療された獣医師と詳しくご相談ください。