猫の肝リピドーシス 脂肪肝
【概要】
肝リピドーシス(脂肪肝)は、猫に特有の重篤な肝臓疾患で、肝臓に過剰な脂肪が蓄積することで機能が低下する病気です。主に、長期間にわたって食欲不振が続いた場合に発症しやすく、特に肥満猫が急に食べなくなるとリスクが高まります。早期に治療しないと、致命的となることがあるため、早期発見・治療が重要です。
【診断】
症状としては、食欲不振や嘔吐、体重減少や黄疸がみられることがあります。診断のためには、血液検査や超音波検査、肝臓に針を刺す細胞診検査などを組み合わせて診断を行います。
【治療】
治療としては、嘔吐や食欲不振に伴う脱水や電解質異常を呈していることが多いので、その是正のために点滴治療を行い、また嘔吐に対して胃薬や制吐剤を組み合わせながら治療します。また、タンパク質を十分に含んだ食事を与えることが重要です。軽度な症例であると、自力で食べることができることもありますが、多くは自力で食べられないことが多いのでシリンジから強制的に給餌を行ったり、流動食を入れるための栄養チューブの設置を行って食事を取らせる形になります。
【当院における取り組み】
当院では、肝リピドーシスの早期発見と迅速な栄養管理を重視しています。特に、食欲不振が3日以上続く場合には、すぐに来院いただき、栄養サポートや適切な治療プランを実施します。栄養チューブ給餌に不安がある飼い主さんには、具体的な手順を丁寧に説明し、サポートを行っています。
【通院・入院の予測】
肝リピドーシスの治療は、軽度なものであれば通院治療で行うことが可能ですが、中程度以上の症状になると、入院治療が必要です。通常、入院期間はおおよそ3~7日にわたって集中的に行われます。
【費用の予測】
検査代として、10000~30000円程度、軽度な症状で、通院治療を行う場合には1日あたり6000~12000円程度かかります。中程度以上の症例で、入院する場合は1日あたり15000~25000円程度かかります。また、栄養補給の手段によっては、麻酔をかけての栄養チューブの設置が必要な場合もあり、その場合はさらに麻酔とチューブ設置の料金がかかります。なお、この費用は一般的な場合の予測であり、動物の状態により異なる可能性があります。費用に関しては、診療された獣医師と詳しくご相談ください。