猫の肥大型心筋症 HCM
【概要】
猫の肥大型心筋症は、原因は定かではありませんが遺伝性の病気と考えられています。メインクーンやアメリカンショートヘア、ラグドールやペルシャで多いとされています。この病気は、症状をあまり出さないことも多く、無症状のまま推移することも多いです。他の症状としては、「食欲がない」や「元気がない」といったあまり典型的でない症状となることもあります。病気が進行してくると、心筋が肥大することにより、血流が悪化し血栓ができてしまったり、心不全になってしまうこともあります。
【診断】
レントゲン検査や超音波検査などの画像の検査を行い、心臓が大きくなっていることや心筋の肥大を確認することで診断につながることが多いです。
【治療】
病気の程度によって治療する内容は変わってきますが、心臓に負担がかかっていない状態では無治療で様子をみることも多いです。心臓に負担がかかっている状態であれば、心筋を保護する薬や、血栓症の予防薬などを使用することもあります。
【当院における取り組み】
状態によってさまざまな治療を行うことが多いですが、猫ちゃんはお薬をうまく飲めなかったりすることも多いので、しっかり飲めるように投薬方法やお薬の種類をよく相談しながら治療をすすめていきます。
【通院・入院の予測】
程度にもよりますが、軽度なステージであれば1~3ヶ月に1回程度の通院で問題ないケースも多いです。重度なステージで、心臓や肺に大きく負担がかかっているような場合ですと、1週間に1~2回の通院が必要になったり、血栓症の治療を入院して行ったりといった処置が必要になります。
【費用の予測】
軽度なステージであれば、治療を必要としないケースが多いので、心臓の検査を行ったときのみ検査費用として5500~9000円程度かかります。中程度~重度のステージになってくると、投薬治療が必要になりますので、1ヶ月あたり、10000~18000円程度かかることが多いです。また、より重度で入院治療が必要なケースの入院費はおおよそ1日あたり25000~40000円かかることが多く、状態にもよりますが2〜5日程度入院することがあります。なお、この費用は一般的な場合の予測であり、動物の状態により異なる可能性があります。費用に関しては、診療された獣医師と詳しくご相談ください。